断熱性能を高めるにはサッシ選びも大切

わが国では温暖化問題やエネルギー制約問題の対策として2020年までに全ての新築住宅の省エネ適合義務化を目指しています。
その省エネルギー化を目指す方法としては断熱性能を上げることが大切です。
断熱性能を上げると冷暖房の使用を抑えられエネルギーの消費を減少できるからです。
そこで今回は断熱性能を上げ快適に過ごせるサッシのご紹介をしたいと思います。

断熱性能を上げる

住宅は外気からの影響を少なくし冷暖房を効率よくするための断熱工事が必要です。
断熱性能を上げると夏の熱を室内に入れず、冬の室内の温めた熱を逃がさず、気密性も高まり遮音性も良くなります。
そして冬場のトイレや脱衣室・浴室温度ムラが少なくなりヒートショックの予防にもなるのです。
もちろん冷暖房の効率がよくなり省エネになるのです。
また室内の温度ムラが小さくなるとカビや結露が発生しにくくなるので家にもやさしいのです。

断熱と気密をする箇所

①家の躯体を断熱する
断熱をする基本部分は外気に接している床・外壁・天井・屋根裏等です。
こららの箇所をスキマなく断熱材で包み込むことで家の躯体全体が断熱材で覆われる感じです。
②開口部の断熱
家の開口部とは窓・屋外へ出られる玄関ドア・勝手口・換気口になります。
なかでも、お部屋の中にある窓からスキマ風や騒音がひどく入ってくる様では暮らしにくいですね。
窓は冬の暖房時に48%もの熱が室外へ逃げてしまいます。
外壁の19%に比べると窓からの熱の逃げてしまう量(熱の損失量)が窓は外壁の面積よりも小さいのに大きく熱を損失しやすいことがわかりますね。
ですからサッシには断熱性能の高いものを取り入るとより断熱性能が上がり快適に過ごせます。

サッシのフレーム材種

サッシはフレームの素材と構造によって断熱性能が異なります。
サッシというとアルミニウムのフレームが主流ですが水に強く、サビず・変色ないなど素材としては適していますが熱を通しやすいため熱を逃がしたり熱を伝えたりしやすく結露も起こりやすいのです。
そこでアルミニウムよりも熱を通しにくい木や樹脂(プラスチック)との複合構造としたサッシで断熱性能を高めることができます。
たとえば室外側がアルミニウムで室内側が樹脂という構造になり樹脂にはアルミニウムにはない木材色などもありインテリア性も高いのが特徴です。

ガラスの種類

現在の新築住宅ではペアガラス(複層ガラス)がだいぶ主流となってきましたがご年配の方にはまだガラスといえば1枚ガラス(単板ガラス)しか知らない方もいらっしゃるようです。
単板ガラスでは日射の約9割が透過してしまいますが2枚のガラスの間に乾燥空気の中空層を作り断熱性能を高めた複層ガラスでは日射の透過が約7~8割になります。
そして音も伝わりにくくなるので外気の騒音や室内からの音を伝えにくくなります。
また低放射膜(銀や酸化スズ等をガラスの表面に成膜して放射熱の伝達を抑制する膜)を使用した複層Low-Eガラスがあります。
Low-E複層ガラスには断熱型と遮熱型があり断熱型Low-F複層ガラスは低放射膜のガラスを室内側に使用し波長の短い日射は室内に透過させ波長の長い室内からの放射熱を反射するので暖房効果を高める効果があります。
そして遮熱型Low-E複層ガラスは低放射膜のガラスを室外側に使用し断熱性能を高めるとともに夏場の日射の侵入を軽減します(冬場の日射の侵入も軽減されてしまいます)
また遮熱型にはガラスに熱線反射ガラスや熱線吸収坂ガラスを使用する複層ガラスもあります。
そしてガラスとガラスの間にガスを注入したタイプもありさらに性能が高まります。
ですから窓の向きが西や南の2階で日射により熱くなるお部屋には遮熱型。
北向きや1階の窓には断熱型にするとよいでしょう。
また寒冷地や遮音性を高めたい場合にはインナーサッシをとりつけ2重サッシにする方法もあります。

通風計画も大事

また日本の気候では夏と冬では気候の違いが大きいので、そのバランスを取る工夫が必要です。
断熱性能や気密性を上げることにより冬には熱が逃げにくくなりますが夏には熱を排出できる通風や換気計画を考えておかなければいけません。
通風には窓からの風の入り口と出口で対面する位置にするとか給気口からアンダーカットやガラリ付きのドアで風が通る道を作ることが考えられます。

断熱性能のことは知識を持った専門家でなければ中々分かりにくいことですが住んでみて後悔することがないように事前に確かめておきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です