住宅ローンの種類は今現在で5000種類以上もあると言われています。
これだけ多いとどれを選べばいいのか悩んでしまいますが、そのほとんどは細かな違いがあるだけで、大別すると二種類の住宅ローンに分別することが可能です。
一つは固定金利の住宅ローン、もう一つは変動金利の住宅ローンです。
要するに、大別する基準は金利の違いですね。
固定金利は名前の通りの、金利率が払い終えるまでずっと変らない金利で、変動金利は金利が半年ごとに見直されて、その時点で更新されるというものです。
固定金利と変動金利はどちらがいいのか、かなり悩む部分だと思います。
はっきりとどちらがいいと結論付けるのは難しいのですが、双方のメリットとデメリットをあげ、迷っている方に対しての基準を紹介することはできます。
ぜひともこちらを見て、どちらがいいかを決断する判断材料として活用してみてください。
固定金利について
固定金利は非常に端的に言えば、最初から最後までずっと同じ金利で同じ金額を支払い続けるというものです。
住宅ローンは何千万円もの金額になるので、毎月決まった金額を支払い続けるこの固定金利は、返済計画を必要とします。
その代わり、計画も立てやすいので、ライフプランを立てる上では大きな失敗をする可能性が極めて低くなります。
しかし、ずっと同じ金利ということは上がることもなければ下がることも無い、ということでもあり、もしかしたら金利が下がるかもしれない、という可能性が一切ないことにもなります。
お得に利用できたかもしれないのにそれができなかった、という損は一つのデメリットとして考えてもいいでしょう。
固定金利の住宅ローンの中には、長期的な返済で、支払額も少なくなり易いフラット35のようなものもあり、こちらは非常におすすめなので、金利が変わらない、支払金額が変らない住宅ローンを探しているのであれば、こちらを選んでみるといいでしょう。
変動金利について
変動金利は名前の通り、金利が変わる可能性がある金利です。半年に1度に金利が更新され、この金利の更新によっては金利率が低くなることがあるというのが変動金利の大きなメリットですね。
また、メリットはもう一つあり、変動金利は払い始めの金利が固定金利と比較すると低めに設定されているというものです。
この安さは新築一戸建てを購入する際、家具や家電を買い揃えなければならないという状況では特に嬉しいメリットになり得るでしょう。
しかし、変動金利はメリットも大きな分、デメリットも大きいのです。
低くなる可能性と同じだけ、金利が高くなる可能性もあり、金利の変動はいつ、どのくらいの割合で高くなるかが予想することができないという不確定要素を抱えていかなければならなくなるのです。
そのために返済計画を立てるのが難しく、立てていても簡単に破棄せざるを得なくなることもあります。
しかも、酷いケースでは金利率が高くなりすぎて、元金の返済は済ませたものの、発生しすぎた利息を払えなくなり、折角買った家を手放すなんてこともあるようです。
さらに付け加えると、変動金利には様々な独自ルールが存在しており、それを理解していてもなお、やはり不確定要素に悩まされ続けます。
ある種のギャンブルのようなもので、リスクは高いものの、リターンも高い、そのような金利だと言っていいでしょう。
結局どちらにすべきなのか
両方のメリットとデメリットを見てもらいましたが、結論を言ってしまうとどちらを選んでも、今現在で得をするかどうかはわかりっこないことです。
要するに金利の上下で損得が変るのがこの二つの金利の違いと言うことができますが、それを予測することは誰にもできません。
なので、どちらが得をするのかを考えるよりも、どちらが、自身の現状や生活体系、性格などにあっているかを考えて選んだ方が良さそうです。
固定金利は、月の負担を少なく安定させたいという方、お金の管理がきちっとできて、マネープランを立てようとしている方、別に金利を低くしようと思わない方、お金に余裕がある方、リターンよりも安定を優先したい方が向いていると言えるでしょう。
変動金利は、月の負担が増えても大丈夫なほどに金銭的な余裕がある方、お金の管理が得意でない方、金利が減少してくれるとありがたい方、できれば新生活のためにお金を残しておきたい方、安定よりもリスクを背負ってリターンを得たいという人に向いています。
まとめ
身もふたも無いことを言ってしまえば、両方にデメリットがあるので、そのデメリットを許容できる方を選べばいいでしょう。
結局のところ先のことは誰にもわかりませんから、双方の特徴を見て、今現在の自分にあった住宅ローンを選択することが何よりも大切です。
場合によっては数百万円単位の損得が生じます。
これが必要か必要でないか、そのためのリスクを負いたいか負いたくないか、この辺りがどちらを選ぶかを考える最大の判断基準だと思います。
できることなら、勧められるままではなく、良く考えて自分に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。
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