家造りには諸費用も含めた予算立てが必要


家造りでは自己資金+ローンを考えている方が多いと思います。
まずは予算立てから土地購入に使える金額、建物に使える金額を割り出して行くことになりますが建築費用としては本体工事費・別途工事費・諸費用・(設計料)を大まかにでも把握しておかなければローンで借りる金額が決まっていきません。
ですから、家造りに必要な諸費用の内容も把握して予算に入れておきましょう。

家造りの基本費用

まずは建築費用の内容を把握しておきましょう。

①建築工事費

本体工事費と別途工事費の内容は施工会社により区分内容が違いがありますが必要な工事がどちらかに含まれていれば問題はありません。
そしてカタログや広告などには本体工事費用しか表示されていない場合がありますが、それ以外にも別途工事費・場合により設計料や管理料も必要となることを覚えておいてください。
本体工事費は家造りに必要な費用の約75%程度と言われています。
・本体工事費:坪単価(1坪・3.3㎡)で表示されることが多い
・別途工事費:既存建物の解体費・地盤改良工事費・外構工事費・屋外電気工事費・屋外給排水衛生工事費・空調工事費・特殊設備工事費
照明器具工事費・カーテン工事費・引き込み工事費(上下水道や通信回線などの引き込みなど)
・設計料・管理料

諸費用の内容

そして諸費用も家造りには必要となるので予算に組み込む必要があります。
諸費用のほとんどは現金で支払う必要があるので把握しておき、慌てることのないようにしましょう。

①建て替えや引っ越し費用

・仮住まい用の費用:賃貸住宅に仮住まいするための家賃・敷金・礼金また荷物の量が多い場合はトランクルーム利用費用が必要な場合もあ る
・ごみ処分費:大型ごみの処分費用
・引っ越し費用:仮住まいをする場合は2回分の引っ越し費用が必要となる
・近隣挨拶費用:引っ越しや建て替えの工事で、ご迷惑をかけるという意味での挨拶用の手土産品代金

②建築手続き費用と現場費用

・建築確認申請費用:着工前に行う建築確認申請の手数料と中間検査料・完了検査料
・地鎮祭費用:地鎮祭での神主謝礼・供物
・上棟式:上棟式費用・職人への謝礼や親戚を招く場合の謝礼品など
・お茶菓子代:現場の職人さんへの差し入れ代など

③ローン関係費用

・手数料
・団体信用生命保険料・特約火災保険料・特約地震保険料:融資契約者や建物に入る保険料(ローンに組み込まれることは多い)
・保証料

④登記関係費用

・建物滅失登記:既存家屋の登記を滅失する費用
・所有権移転登記:土地購入時の所有権移転登記の費用
・所有権保存登記:新築した人の名義を登録する費用で司法書士への報酬+登録免許税
・抵当権設定登記:ローン契約時の登記に必要な司法書士への報酬+登録免許税
・建物表示登記:土地家屋調査士への報酬
このほかにもケースにより必要となる登記の種類もあります。

⑤税金

・印紙税:土地購入契約書・工事請負契約書・ローン契約書
・登録免許税
・不動産所得税(新築の場合は減税措置がある)
・固定資産税(新築の場合は減税措置がある)
・都市計画税(新築の場合は減税措置がある)
また現金や不動産などの財産を贈与された場合や相続によって住宅や土地などの遺産を取得した場合には相続税が課税されるなどケースにより他の納税も必要となることがあります。
不動産所得税・固定資産税・都市計画税には一定の条件を満たすことで特例措置を受けることができ軽減措置を行っています。
ほとんどの地方自治体で申告が必要となるので詳しくは各都道府県税事務所に確認をしてみましょう。
また住宅ローンを利用した方は申告をすることで所得税を軽減されます。

その他にも買い替えたり揃えたい家具や家電・カーテン・雑費なども必要となります。
諸費用の金額はケースにより違いはありますが大まかに300万円~350万円は必要と思われます。
また建築工事の見積もりは必ず作成してもらいますが、その内容もしっかりと把握しておきましょう。
必要な工事なのに、内容の把握がされずにいて、追加工事費用が発生してしまうということのないようにしましょう。

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