新築時に知っておきたい床暖房の種類と特徴


住まいで快適に暮らすために冷暖房設備をどうするのかを考えておくことは重要です。
そこで新築時に暖房設備のひとつとして床暖房を検討される方に種類と特徴を、ご紹介します。
寒冷地で足元の冷え込みが厳しい地域や床に座って過すことの多いお子様のいるご家庭や、寒さで足腰の具合が悪くなるような高齢者の方には、床からの暖房は喜ばれる設備機器です。

床暖房の特徴とメリット

床暖房はフローリングの下に熱を発する設備を敷き床の表面を暖める暖房機器です。
床暖房の特徴は、ふく射熱により室内全体を暖める事ができることです。ふく射熱とは、熱を持った物体は赤外線が出ており、その赤外線により温められることです。ですから床を暖めた熱が室内の壁や天井に反射して、お部屋全体が均一に温まることになります。
暖房機器といえばエアコンやファンヒーターが主流ですが、こちらは対流式で熱せられた空気の比重が軽くなり冷たい空気が下に降りて来るので、室内での温度差ができ頭の方が暖かくても足元は寒いという状態にもなりやすいのです。もちろん温風で空気を循環させているのですが長時間の使用では乾燥が気になる方もいると思います。また石油ファンヒーターや石油ストーブなどの燃焼式の暖房器具は空気の汚れや臭いがありますが、床暖房は室内に燃焼させるものがないので空気が汚れず風も出さないので、ほこりが舞わず乾燥することがないのもメリットです。
また暖房器具の出し入れの必要がないのもメリットといえます。

床暖房のデメリット

床暖房のメリットな部分は魅力的ですがデメリットも知ってから設置をするかを検討しましょう。
床が温まるまでの時間がかかるのでタイマーを使って使う必要があります。
また無垢材のフローリングにしたい場合はフローリングの材質に気を付けましょう。床暖房対応の無垢フローリングもありますが無垢の木材は温度差や湿度などで木が伸び縮するので、床暖房との相性が良いとは言えないので、あまりおすすめはしません。
そして床暖房の方式や、その他の設備機器との組み合わせなどで施工費やコストパフォーマンスに違いがあるので、それらのことも一緒に考え見積と器具の性質を考慮して検討しましょう。

床暖房の種類

床暖房の方式は大きく分けて電気式と温水式に分けられます。
そして電気式も蓄熱式・PTCヒーター式・電熱線ヒーター式のタイプに分けられます。
それぞれの特徴を見てみましょう。

電気式

・蓄熱式
深夜電力の割安になる時間に蓄熱をして電気料金を抑えながら床暖房が使える仕組みで広い範囲に設置することで高い効果のが得られるタイプです。
メリットは、室内の温度差が小さい。深夜電力の電気代の割安な時に蓄熱をするので電気代が他の電気式よりも安い。基本的にメンテナンスが不要。
デメリットは、蓄熱体とコンクリート工事、断熱材工事が必要となるので設置工事が高価。工事の内容から新築時の設置が基本となる。長期的な使用が基本となるので細かな温度管理ができない。
・PTCヒーター
設定温度より高くなった部分の発熱を抑えてくれる温度センサー付きのパネルを使用したタイプです。
メリットは、温度センサーの自動温度調節機能で省エネをしてくれる。ヒーターが薄いので床高を上げずに設置ができる。
デメリットは、暖かさを感じるまでの時間がかかる。敷設率が低いため床全体が温まりにくく場所によっては冷たく感じる部分がある。
・電熱線ヒーター
電熱線ヒーターのパネルを使用したタイプです。
メリットは、他のタイプに比べてパネルのみの設置なので設置費用が安価。部分暖房ができるので必要な無駄な電力を消費しません。
デメリットは、割安の電気料を使わず暖房を使用する時の電気代金になるので長時間や広い範囲で使用する場合はランニングコストが高い。

温水式床暖房

温水式はパイプに温水を流して温める方式で給湯器で沸かした、お湯を使用するので給湯器のタイプで温水電気式床暖房・温水ガス式床暖房に分けられます。

温水電気式

多機能型エコキュートのヒートポンプか床暖房専用のヒートポンプで沸かした、お湯を利用して床を暖めます。
メリットはヒートポンプの熱源は電気ですが高効率なので電気式に比べると電気料金を抑えられる。またエコキュートを使用される場合にはオール電化とされる場合が多いので電気代が安くなります。
多機能型エコキュートとの設置ではパイプのみの施工なので設置費が安価。
デメリットは、エコキュートのタンクの容量は多めにしておかないと割安の電気料金で沸かしたお湯がなくなると昼間の高い電気代の時に、お湯を沸かすことになり電気代が高くなります。
エコキュートはガス給湯器に比べると高価。床が温まるのがやや遅めです。
・ガス式
ガス給湯器で沸かしたお湯を利用します。必要な時にお湯を沸かしパワーもあります。
メリットは、給湯器がコンパクトでヒートポンプより安価。温まるのが早い。パワーがあるので複数の部屋での利用も大丈夫。
デメリットは、エコキュートよりも初期費用は安いがランニングコストが割高。

床暖房のメリットは魅力がある暖房器具ですが、設置費用とランニングコストまた設置する広さや使用する時間などを考慮して選びましょう。設置には条件もありますし給湯器との関係や床材の選択にも影響があるので設計段階で、はっきりさせる必要があります。

雨戸はどうする?


まず雨戸の役割はどんな事でしょう。
防犯・遮光・断熱・防風・防火・防音・目隠し・窓ガラスの保護が考えられます。
現在は掃き出し窓以外は雨戸の付かない小さな窓や形状にすることが多くなり雨戸の事は、あまり考えなくなっていますが雨戸は意外と便利で暮らしやすい役割を持っている設備だと思います。
そこで雨戸の事を、ご紹介しますので付けて良かったと思える快適な雨戸を選んで下さいね。

雨戸のメリット

雨戸は無いほうが窓廻りがスッキリとして良いと感じるものですが、防犯・防風・竜巻の時には雨戸があると本当に心強いと感じる事でしょう。
台風の時の窓ガラスが受ける風圧はかなりなものですし竜巻で物が飛んできた時には雨戸がガラスを守ってくれます。
そして金属製の雨戸は防火にもなり災害時には役に立つ設備です。
また日差しが強すぎる窓は雨戸を閉めることで日焼けや日光の熱を室内に入れにくくしてくれます。
このように割れやすく熱に弱いガラスを守る役割や日差しをコントロールしてくれ防犯対策もできる設備なのです。

雨戸の種類

①戸袋付き雨戸(横に引くタイプ)
現在は上げ下げ窓や押し出し窓を付ける家も多く見かけられ、これらの窓には雨戸を付ける事はできません。
しかし以前は、ほぼ引違窓の形状でしたので居室の窓には戸袋付き雨戸を付けるのが一般的でした。
窓の横の外壁に雨戸を納める戸袋を付け雨戸は横に2枚建てで引くスタイルです。
寒冷地では断熱タイプにする方法も良いと思います。
また雨戸は防音対策にもなるので音漏れや屋外の騒音が気になるときには閉めると軽減されます。
開閉動作は立ったままで行えます。
②シャッター雨戸(上から下に引き下げ、上に巻き取るタイプ)
現在は、このシャッター雨戸を付けている家をよく見かけます。
雨戸と言えばこの形状が一般的になっているとも言えます。
戸袋がないので外装がスッキリと見え外壁に戸袋のスペースを必要としないのがメリットです。
形状は窓の上にシャッターを巻き込むカバー形状の物を付け上から下へ引き下ろします。
背の低い子供でも閉められるように紐がついています。

注意したいのは、掃き出し窓では雨戸を開閉する時に上下の動きが必要となり、下まで閉めたり開ける時に、しゃがみこまなくてはなりません。
この動作が高齢者には負担かもしれません。
このような場合には価格は上がりますが電動式タイプを選択するのもよいでしょう。
また沿岸地域や台風の被害を受けやすい地域には強度の強いタイプを設置することができます。
③ルーバー雨戸
形状は戸袋付き雨戸と一緒で建具がブラインドになっていて通風雨戸とも言われるタイプです。
雨戸を閉めたままでルーバーの開閉と角度が変えられるので窓を開けたいけれど防犯性が気になる窓や日差しや通風のコントロールができます。
そしてレースのカーテンを付けなくてもルーバーの角度で室内が見えずらくなります。
また簡易型の面格子のように取り付けてルーバーの角度を調節できるタイプもあります。
こちらですと洗面脱衣室や浴室等の窓にも取り付けることができます。

このように雨戸には防犯や窓ガラスを守るだけでなく日差しのコントロールや目隠しとしての機能を目的とすることができるのです。
また家を建てた時には必要なかった雨戸も燐家が建ったことで目隠しや防犯として必要になった時に後付で付けられるタイプもあることを覚えておきましょう。
建売では雨戸の無い家も見かけますが寒い時期・風の強い時・日差しの強い時など雨戸があったらなぁと思う事があると思うのでオプションでも是非設置したいですね。
そして予算があればルーバー雨戸で防犯と目隠しもしながら通風や日差しを取り入れられるタイプが色々と雨戸を活用することができるので、おすすめです。

住まいの防犯性能はどこまで高める?


住まいの防犯性能は、どの程度まで必要でしょうか。
防犯意識は個々により差があることと地域の環境を確かめて家族で話し合い決めていきましょう。
たとえば家にいる事の多い主婦や娘さんの女性の方は防犯性能を高めておかないと不安だと思われる方が多いからです。
また、ご主人の出張が多い、単身赴任の家庭、高齢者だけの家庭やお子さんが留守番をすることが多いご家庭は防犯性を高めておくと安心して暮らせるでしょう。
そこで、どんな防犯方法があるのかを、ご紹介します。

どの程度の防犯をするのかを見極める

先程のようにまず家族の意見をまとめてみます。
そして家の周囲の環境を見てどの程度まで防犯性能を高めるのかを見極めましょう。
道路から見えづらい場所の窓から侵入されるケースが多いそうなので、そのような場所の窓には対策をしておくと安心です。
また玄関の鍵の閉め忘れがないようにオートロックという方法もありますが鍵を持って出るのを忘れる可能性はかなりあるようです。
また指紋認証のドアロックも指が乾燥したり荒れているとなかなか認識されず困ることもあるようです。
このように防犯性を高めることだけにポイントをおくと暮らしづらくなることもあるかもしれないのでその点は注意しましょう。

外構と塀

塀は見通しの良い造りで高さを抑えて雨戸や格子のない2階などの足台にならないようにします。
また高い塀や見通しの悪い造りだと道路から見えずに死角ができるので侵入作業がしやすくなるからです。
しかし反対に家の中が外から見えやすくもなるのでカーテンや日暮れ時間には雨戸を閉めることが必要です。
門扉も家族が皆帰宅したら鍵が閉められ容易に侵入できない構造がよいでしょう。

玄関と勝手口

玄関と勝手口は道路から、ある程度は見える場所が侵入作業を妨げることになります。
ドアの材質は簡単に破壊されない物で彩光ガラス入りの場合は割られても手を差し込めない構造になっていることが必要です。
錠はピッキングやサムターン回しの対策がされている物でさらにダブルロックにすると安心です。
ドアチェーンや取り外せないドアスコープも付けるとさらに安心です。
また留守番中の、お子様でもわかりやすいテレビモニター付きインターホンは留守中の訪問者の画像を録画できる物もあります。

1階の窓

窓から侵入されるというケースもよくあるので小さいトイレや浴室・洗面脱衣室の窓には面格子、掃き出し窓や人が出入りできそうな大きさの窓には雨戸かシャッターを付けて防犯性を高めると安心です。
また日中の留守が多い場合は掃き出し窓のガラスは防犯合わせガラスや補助鍵をつけてダブルロックとし道路からよく見えるようにしておくとよいでしょう。
防犯ガラスは特殊フィルムが内部に密着されているので通常のガラスに比べて割れにくいガラスです。
またサッシ全体が外れないサッシ止め対策の施された物にする方法もあります。

バルコニー

見通しのよいデザインで縦樋や手すりなどを伝ってバルコニーに入れないような構造にする。

庭と家外周

庭や家の周りにはこのような防犯対策が考えられます。
植裁は見通しを悪くしないように配置し剪定でその状態を維持する。
足台になるような物を窓のそばや容易に取れるような場所に置かない。
歩くと音がでる砂利を敷く。
人感センサーライトやフラッシュライトも効果的ですが燐家との状況には注意して設置しましょう。
最近は一般の家庭でも警備会社に依頼することも多くなりましたがダミーの防犯カメラやステッカーを貼っておくだけでも防犯効果はあります。

窓ガラス・サッシ・鍵・面格子・シャッター・ドアなどの開口部に付ける製品には犯罪者の侵入をおおむね5分以上妨げる性能を確かめられたCPマークの付いた防犯性能の高い物があります。
こちらの製品を必要な部分に取り入れると防犯性能は高まります。

建売住宅の選び方(チェックポイント)


建売住宅は、できあがった家を購入するので価格がはっきりしている事と直ぐに住むことができるのがメリットだと思います。
そして注文住宅に比べると資材の大量仕入れや区画に何棟か同時に建てる方式などでコスト削減をして安く販売できる方法を取り入れています。
しかし気に入った間取りであっても土地の調査・家の構造・断熱性能・サッシ・外装材はチェックをして下さい。
土地の状態が悪いと地盤沈下や家が傾いたり、地震や台風での影響を受けやすくなるからです。
また耐久性に関係する構造や基礎、後から交換する事が大掛かりな断熱工事とサッシ、メンテナンス費用が高額な屋根と外装材の仕様は知っておきたい事です。
ではチェックする事を大まかにまとめてみましょう。

土地の調査

長い間、田んぼだったところを整地して間もなく区画化して何棟もの建売として販売することもよくあります。
近くに沼あり水が湧くので田んぼにしていた土地で整地間もない場合は土地が軟弱な可能性があります。
杭を地盤のしっかりしたところまで打ったり土地改良をして家を建てることはできますが、良い土地とは言えないと思います。
また台風・大雨・地震などで、この土地の軟弱さや周囲の土地に比べて低い、水の湧く場所で水はけが悪いなどの状態が考えられる土地では何十年かすると家が傾くことが心配されます。
土地の購入は大きな買い物ですし一度購入したらその土地に子孫が家を建て替えながら保有するのが基本だと思うので、よく調査を行いましょう。

構造の仕様

家は何十年と住みつづけるものですね。
将来の家族形態や暮らし方の変化でリフォームをすることがあるかもしれません。
そのためにはリフォームのしやすい構造の家を選ぶことが必要です。
リフォームのしやすい構造を順番にご紹介してみます。
①木造軸組み工法
②鉄骨工法
③2×4工法
④ユニット工法
木造軸組み工法は軸で家を支えているので筋かいの無い壁を開口することがで増改築や、部屋の壁を開口したり仕切ったりすることができます。
鉄骨工法も壁部分の変更ができるのでリフォームもできますが費用が高価になります。
2×4工法とユニット工法は壁で支える構造なので壁の変更できない部分があります。

容易にリフォームできない部分のチェック

家を建てた後、容易にリフォームできない部分を確認しましょう。
①家の基礎構造部分。
・基礎
・土台
・柱
この基礎構造部分は出来上がった家ではわかりにくい部分ですが家の耐久性の大事な部分です。
仕様書や営業マンからよく説明を受けましょう。
②屋根と外壁材
面積の大きい部位は交換したりメンテナンスに高額の費用がかかります。
メンテナンスが必要になる時期や金額を確認した上で納得のいく仕様を選びましょう。
②断熱性能
断熱材やサッシ・外壁材などがある程度の断熱性能を確保できている仕様なのかを確認する。
現在ですと2020年に国が目指している断熱性能の基準まで達していなくても販売はされており価格により断熱性能が違うとも言えますが室内環境を良くしたいならばこの部分の性能が高い家がおすすめです。
そして断熱工事は容易にはリフォームでないのでチェックをしておきましょう。
逆に壁紙や内装・設備機器・照明器具等は交換することが容易なので消耗してきたら気に入った物に交換すればよいのです。

建売で周囲の土地よりも低い土地・道幅も狭く・隣家との距離が近い等と好条件が感じられない家でも、間取りと金額が希望通りだったからと購入してしまうのは後で後悔する事があるのでは、と心配になります。
やはり災害で影響の受けやすい土地にどんなに立派な家を建てても被害を受けてしまう可能性があるのでは安心して暮らすことは出来ません。
ですから、できるだけ好条件の土地選びが最優先ではないかと思います。
予算との問題もあり、好条件の物件を探すのは大変だとは思いますが、情報を集め、頑張ってください。

家族の安心とコミュニケーションが取りやすい間取り案(階段・建具編)

家族で住む家造りには、それぞれの夢や希望があるとは思いますが、家で家族のスケジュールを管理しながら暮らしをサポートする主婦が家族の暮らしを把握しながら過ごせる家造りはこだわりを持っても良い部分ではないでしょうか?
家造りには、それぞれの家族の生活スタイルに合わせて暮らしやすく安心して生活できるためのこだわりは是非取り入れていきましょう。
では今回は家族同士のコミュニケーションが取りやすい間取りについて考えてみました。

家族の行動が把握できる階段の位置

個室が2階にある場合、家族が外出したり帰宅した時の様子が分かるとサポートもしやすいと思います。
そのためには廊下の階段から玄関に行ける間取りではなくLDK内に階段を設置しましょう。
キッチンやダイニング・リビングに居る事の多い主婦には、その場所を通って玄関に行ける間取りにしておけば「知らないうちに外出をしていた」「何時に帰宅したのだろう?」外出時の身なりや持ち物の把握や「疲れて帰宅したなぁ」等家族の様子を把握することができ「何時頃帰ってくるの?」等のコミュニケーションも取りやすくなります。

LDK内階段と周辺の間取り造り

家族の様子の把握やコミュニケーションにはLDK内階段はメリットになりますが暖房や冷房の効率にはデメリットになる場合があります。
ただし対策をしておけばそれらは解消できます。
冷暖房の効率を良くする一番の方法は階段室入口に建具を付けることです。
建具の種類は引戸が開けっ放しにできる季節には便利です。
階段室入口にアプローチがある場合は建具も付けやすいですが、お部屋からすぐに階段になる間取りでは上吊り式の引戸を付ける方法があります。
階段を上がる時には取っ手は通常の位置ですが階段から降りてきた時には取っ手は高い位置に必要です。
これらの使い勝手に対応できるのがアルミフレームの上吊り式引戸です。
アルミフレームには手を掛けて引きやすい溝が上から下まであるので、どんな背の高さの人でも開閉ができます。
また全面彩光タイプの面材にすると階段室の窓からの光を取り入れられ扉を閉めていても開放感があります。

階段室入口に扉が付けられない時の場合

階段室入口の脇に扉サイズ以上の壁か空間がなければ引戸を取付けることは出来ません。
また建売で階段室入口脇が収納になっている場合等も壁をふかして(前面に造作する)造作するなどの細工をすれば取付も可能ですが手間がかかります。
手軽に仕切る方法としてはロールスクリーンや横引きのスクリーンカーテンです。
こちらも但し階段室入口上部壁に取り付けるスペースがありビス止めができる状態になっていなければなりませんが建具を取付けるよりは手手間も費用もかかりません。
注文建築の場合はあらかじめ下地木材を施工してもらっておけば問題はないでしょう。

階段の種類

階段室を設けたタイプの階段は壁にしっかりと固定されるので安定感があり安心できます。
そして扉やスクリーン等の仕切りも取付やすいです。
インテリア性を考えてスケルトン階段にしたい場合はLDK内で扉を付けて冷暖房の効率を良くすることはできないのと小さいお子様の転落には注意しましょう。

個室の建具

個室(特に子供部屋)の建具には明かり取りを付けると部屋内の照明の様子がわかります。
個室にこもりがちなお子様の様子を見たくても年頃のお子様のドアを頻繁に開けてしまうことはなかなかできませんね。
小さな明かり窓をドア上部に付けておくと「まだ起きているな」とか「寝ているはずなのに照明が付きっぱなしでは」ということの確認ができます。
またドア上部横長の明かり窓や欄間付きタイプのドアにすると廊下に彩光がある場合は個室にその光を取り入れられます。
さらに欄間付きタイプの開閉できる建具はドアは閉めたままでも採風ができます。

いかがでしたか今回は階段の間取りと建具のセレクトで家族をサポートしながら暮らコミュニケーションが取りやすい家造りの提案をしてみました。
そしてプランニングの時にはメリット部分だけを考えるのではなくデメリット部分も考慮しておくと暮らしがさらに快適になります。
どんな時でも家族がそれぞれを思いやり楽しく暮らせる家造りには、この様な間取りや建具のセレクトを考えるのも良いと思いませんか。
 

 

断熱材の仕組み

家造りに断熱は欠かせない工事のひとつです。

家の老朽化と腐食の原因は水の侵入や結露・湿気にあり断熱をする事で、これらの事から家を守り室内を快適な環境してくれます。

そして断熱を高めると気密性も上がるので外部からの温度の影響を受けにくくなり冷暖房の効率が上がり省エネにもつながるという事です。

その断熱方法には種類があるので選択する必要があります。

また家が仕上がってしまうと断熱材が、どの様に施工されているかを見るには天井裏・床下を覗いて見られる程度でしょう、建売住宅の場合は仕様書で確認して販売者からの説明を聞いてこの家の断熱性能を知る事になります。

そこで断熱と気密について、ご紹介します。

断熱と気密がなぜ必要か

  • 家屋内の温度差が少なくなり省エネルギーになる
  • 結露やカビが生じにくくなる
  • ダニの繁殖密度が低くなる
  • 家内外の騒音防止対策にもなる

次世代省エネルギー基準

断熱基準の低い家造りをしていた日本が1993年に先進国のレベルに見習い全国を6つの区域に分けてそれぞれに望ましい建物全体の断熱性能の基準を建設省(現国土交通省)が定めました。

それが次世代省エネルギー基準です。

住宅に係る利用エネルギーの合理化に関する基準で、主な工事内容としては断熱・気密・換気性能の内容になります。

新築される住宅については2020年までに、この基準を段階的に適合義務化する計画になっています。

断熱の方法

断熱の方法としては「充填断熱」と「外断熱」の2つがあります。

<充填断熱>

充填断熱の壁は内側に防湿層を設け柱と柱の間の壁内に断熱材を入れ気密する方法で主にグラスウールやロックウールが使われています。

(充填材には木質繊維や自然素材を使った断熱材や発泡剤の施工方法もあります)

メリット

  • 外断熱と比較すると厚い断熱材を入れる事が出来る
  • 施工が比較的容易
  • 外断熱に比べると費用が安価

デメリット

  • 気密性の確保は施工者の技術による
  • 床下・小屋裏・土台・柱は外部の温度の影響を受ける

<外断熱>

外断熱は建物全体を発砲プラスチックを板状にした断熱材を貼ります。

建物全体を外側から包む状態なので床下・小屋裏・壁内もすべて室内と同じ環境なります。

メリット

  • 建物全てが室内と同じ環境になり温度差がない
  • 気密性と断熱性が両立している
  • 構造躯体が断熱材で覆われるので外部からの影響を受けにくく構造躯体が長持ちする

デメリット

  • 施工に手間がかかる
  • 厚い断熱材を取付ける事はできないので性能に限界がある
  • 費用が高価

大まかに説明をしましたが断熱のポイントの理想は下記ような事です

  • 建物全てが室内と温度差が無い
  • 風・雨・湿気に強い
  • 外部の温度の影響を受けない
  • 断熱が室内の気密性にもなっている

この理想から木造住宅の断熱の理想に近いのは外断熱になりますが現在では内断熱の比率が上回っています。

サッシも断熱仕様に

高断熱・高気密化をしたい家では建物全体の気密と断熱をより高める必要があります。

ですから外部の温度の影響を受けやすいサッシも断熱・気密仕様を設置する事でさらに性能は高まります。

この断熱は省エネにつながる事も魅力ですから、建材の開発は進んでおり高断熱・高気密性能を取り入れた建売や注文住宅も増えています。

高断熱・高気密の住宅で気を付ける事

しかし高断熱・高気密の弱点である結露には生活の仕方に注意をしましょう。

湿度の高い日本では結露対策をすることが大切となります。
24時間換気で湿気や有害物質を含んだ空気を排出する換気計画と室内に水蒸気の発生する原因になる洗濯物を室内に干す・開放型のストーブは使用しない方がよいでしょう。

断熱と省エネルギー対策等級

断熱性能の高さは専門家の計算により省エネルギー対策等級の判定ができます。

この等級が高い住宅には補助金や助成金制度が近年増えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外壁の種類と選び方とデザイン

外壁は、家を守り 家を魅せる役割の部分です。

雨風・太陽光から家を守りながらも、どんな風に家を魅せるかとメンテナンス性を考慮して選ぶ事をおすすめします。

そこで外壁の種類とデザインをご紹介しますので外壁選びの参考として下さい。

外壁の主な仕上げ方法

外壁の仕上げ方法は2つの方式に分けられます。

1、湿式工法

メタルラス(金属のメッシュ状の金網)を壁に貼り、その上にモルタルを塗った上に仕上げをする。

  • 吹付塗装
  • 塗り壁(漆喰やリシン・珪藻土・自然素材等)
  • タイル

2、乾式工法

壁下地に金物を取付引掛けたり、釘打ちで外壁材を取付ける仕上げ方法。

  • 窯業系サイディング
  • ALC
  • 金属製サイディング
  • タイル

一般的に外壁全面を仕上げる方法をピックアップしてみました。

この他にもコンクリートや木材での仕上げ方法もあります。

では上記のそれぞれの特徴とメリット・デメリットを見てみましょう

<吹付塗装>

○特徴

吹付塗装はセメントを主原料としたモルタルを下地に塗り、仕上げに塗料を吹き付けます。

○メリット

費用が安く色のバリエーションが豊富

○デメリット

10年程度で再塗装が必要になる

重量はやや重い

<塗り壁>

○特徴

漆喰や珪藻土系の材料をコテで塗り仕上げる。

○メリット

落ち着いた仕上がりになる

またコテ使いで模様や凹凸を表現できる

○デメリット

細かいひび割れが入りやすくメンテナンスにやや手間がかかる

重量がやや重い

職人の技術に左右される

<窯業系サイディング>

○特徴

現在、外装材として最も普及しているタイプで柄や色が豊富でタイル調や木目調等のデザインも楽しめる。

グレードは素材の厚みと表面の加工・デザイン・目地レス等で違いを付けていて価格の幅が広い。

○メリット

色とデザインが豊富にあり違タイプの外壁を貼分けるデザインやコーナーにアクセントを付けたり帯を付けるなどのデザインを楽しめる。

表面に親水性や光触媒の加工が施してあるものは長期間キレイを保てる。

(ただし機能性UPと共に価格は高くなります)

○デメリット

コーキングレス以外のサイディングには目地のつなぎ目とサッシ周りにはコーキングをうちますが、このコーキングが外壁材の退色や汚れよりも早く劣化してきて痩せたりひびが入ってくることがあります。

外壁材のグレードにもよりますが10年程度での再塗装が必要になります

<ALC>

○ALCは珪石・セメント・生石灰・石膏・アルミニウムを主成分としていて気泡を含んだパネルなので軽量気泡コンクリートパネルとも呼ばれています。

気泡を含んでいるので断熱性に優れているのが特徴です。

○メリット

耐久性・断熱性に優れていて軽量なので高層ビルにも使われている。

○デメリット

軽石のような材質なので塗装の剥がれ・ひび割れ・コーキングの劣化部分からの水の侵入で素材が劣化しやすいので、それらのメンテナンスには注意が必要となる。

<金属サイディング>

○特徴

金属サイディングはガルバリウム鋼材やアルミ合板塗装板の裏側に補強と断熱の役割をする発泡系樹脂材を裏打ちして成形した外壁材です。

○メリット

非常に軽量で施工性が良い

重ね合わせる部分に釘打ちをするので釘が目立たず面の間にコーキングを打たなくても良い

○デメリット

柄に凹凸があまりないのでタイル調や石目調といってもあまり高級感が感じられないのでシンプルなストライプ系の柄に人気が集中しています

<タイル>

○特徴

工法には湿式と乾式がありますが現在では専用の金具やボンドで貼る工法が一般的です。

○メリット

タイルは粘土や石を細かく砕いた物を焼き固めたものなので耐候性や耐久性にすぐれています

見た目がサイディングの模倣品と違う美しさと重厚感があります

メンテナンスがフリーです

○デメリット

費用が高価

湿式の場合は地震での剥離の心配がある

下地の劣化が分かりにく。

現在、主流な外壁材を取り上げてみました。

外壁材はデザインだけでなく材質・厚み・表面の加工にグレードがあり断熱性能やメンテナンスのコストも様々です。

多色使いやサイディングと木材などの異素材のコーディネートも可能なので、まずはそれぞれのカタログの施工例をみたり、屋外へ出かけて、よそのお宅を眺めてみるとご自分の好みが分かってくるでしょう。

またショールームを利用して実物を体感したりアドバイスを頂くのもおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の構造の種類と選択方法

家の間取りや大きさが分かってきたら、その家にふさわしい構造工法を決めていきます。

どの構造にするかの選択方法としては地域の気候や風土に合っているか等さまざまな条件を考慮して決めましょう。

構造は家を支える大切なところでもあり家の基本的な性能の快適性・安全性・耐久性を決める重要な決断です。

それでは、それぞれの構造工法の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

住宅の構造

住宅の構造は大きく分けて3つあります。

  1. 木造(在来軸組工法・ツーバイフォー工法)
  2. 鉄骨造
  3. 鉄筋コンクリート造

この中で一番身近な構造は高温多湿な日本の気候や風土に合った木造になるでしょう。

3つの構造の特徴・メリット・デメリット

木造(在来軸組工法)

<特徴>

一般的な2階建て住宅に選ばれている構造工法です。
加工性に優れている木材を構造に使う汎用性のある伝統的な工法で、土台・柱・梁で骨組みを造り、筋かいや耐力壁をバランスよく配置する構造です。

<メリット>

  • 木材は加工がしやすいので複雑な形状の敷地に合わせた建築も可能
  • 設計の自由度が高く増改築もしやすい
  • 木材の比重が軽いので扱いやすい
  • 熱伝導率が小さく寒暖の影響を受けにくい
  • 木材の温もりや木目の見た目や匂いがよい

<デメリット>

  • 白蟻などの被害を受けやすい
  • 施工精度が職人の能力による

木造(ツーバイフォー工法)

<特徴>

断面寸法が2×4インチや2×6インチの木材を主にして枠を造りその枠に構造用合板を釘打ちしてパネル化する工法です。

<メリット>

  • 在来軸組工法に比べて工期が短い
  • 施工がしやすく高い技術がなくても耐震性が確保できる

<デメリット>

  • 耐力壁のバランスや量の考慮が必要なので増改築がしにくい
  • 湿度に弱くカビ等で腐りやすい

鉄骨造

鋼材で柱や梁の構造部分を組み立てるので丈夫で長持ちします。

鉄骨系プレハブは大量生産が可能です。

鋼材の厚みや形により重量鉄骨造・軽量鉄骨造に分けられ木造構造に比べると費用はやや高くなります。

<メリット>

  • 柱や壁のない大空間もできる
  • 耐震・耐火性が高く耐久性に優れている
  • 筋かいを必要としない
  • 中高層住宅に適している
  • プレハブ工法の場合はあらかじめ工場組立てる部分があるので工期が短い

<デメリット>

  • 大型機材を使用するので狭い敷地や敷地に設置する道路が狭いと不向き
  • 高温多湿の風土では錆がつきやすい
  • 重量鉄骨の場合は地盤・基礎工事に費用がかかる事もある

鉄筋コンクリート

<特徴>

強固な構造で耐久性に優れていてコンクリートを流し込む型枠しだいで自由な設計ができます

<メリット>

  • 耐震・耐強風雨・耐火性が高い
  • 遮音性に優れている
  • 設計の自由度が高く何層にも建てられ曲線も表現できる

<デメリット>

  • 建物が重いので堅牢な地盤が必要
  • ひび割れが発生しやすい(ひび割れから雨水が入り込むと鉄筋が腐る)
  • 水・湿気に弱い
  • 遮音性が高いので室内での反響が気になる
  • コンクリートを乾燥させるため工期が長くなる

このように、それぞれのメリット・デメリットを見て、ご自分の家造りにふさわしい構造工法を考えてみましょう。

なお、この3つの構造材のそれぞれの良い所を取り入れた混構造とする建て方もあります。

構造工法選びで注意する事は敷地の地盤・環境・間取りの希望から判断します。

また他の視点からの検討も必要で、特に費用面はよく検討しましょう。

同じ建坪でも建物の価格はもちろん地盤工事や基礎工事の費用も違ってくるので注意しましょう。

コスト面と増改築のしやすさですと①木造②鉄骨造③鉄筋工クリート造の順番になり、耐久性ですと①鉄筋コンクリート②鉄骨造③木造となります。

また業者により木造構造しか行っていない工務店や建設会社・ハウスメーカーもあるので、構造工法により依頼業者の検討も行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

一戸建てに必要な自己資金はどのくらい?

住宅購入時、自己資金はどのぐらい必要なのでしょうか。

住宅の購入費用の大半は住宅ローンをあてるのが一般的です。最近では頭金がなくても住宅ローンを組めるようになってきているため、自己資金もあまり必要ないのではないかと考えてしまう人もいます。

しかし、家を買うとなると、住宅の購入にかかわる費用以外にも、様々な出費があります。
建物以外にかかる費用を考えずに予算を組んでしまうと、思わぬ出費に困ってしまうことになります。

◯頭金の目安
頭金ゼロでも購入できるケースも増えてきてはいますが、まだまだ頭金有りのケースの方が主流です。
昔は住宅価格の3割から4割が頭金とされていましたが、最近では2割程度が目安といわれています。

◯頭金以外にかかる費用
住宅購入時には、家の購入費用の他に様々な諸費用が発生します。

まず考えなくてはならないのは、保険や税金に関わる費用です。
新しい住宅にかける火災保険や地震保険の保険料や、住宅ローンを組む際の手数料などが考えられます。また、不動産の取得や登記には税金がかかります。

これらの諸費用については、新築住宅であれば住宅価格の3~5%、中古住宅であれば5~10%程度が一般的に目安として考えられています。

また、引っ越しにかかわる費用も発生します。
引っ越し費用の他、建て替えの場合は仮住まいの家賃も必要になります。新しい家に合わせて家具などを購入することもあるでしょう。

購入にかかわる諸費用、その他転居にかかわる費用を合わせると、住宅価格の1割程度を頭金とは別に自己資金として見積もっておきたいところです。

◯家そのもの以外に必要となる工事費用
一戸建ての予算を考える時に忘れがちなのが、家の外構部分についてです。

一戸建ての場合、家の建物の他に、塀や門扉、駐車場、庭についても工事が必要となることがあります。庭木を植えたり、撤去したりするのには意外とお金がかかります。
資金計画を建てる際は、外構部分についても忘れず計算に入れましょう。

◯予算自己資金の目安
住宅購入のための頭金が住宅価格の2割、その他の出費が1割とすると、住宅価格の3割が自己資金として必要な金額となります。これらの自己資金を踏まえた上で、予算を考える必要があります。

例えば、全体の予算が3000万円の場合、3000万円丸々を住宅の価格にあてることはできません。
3000万円のうち300万円程度は諸費用にあてることになるためです。住宅に割くことができる予算は2700万円です。
頭金は2700万円の2割ですから、540万円となり、トータルで必要になる自己資金は840万円になります。

長期優良住宅のメリットと条件、申請方法は?

住宅が「長期優良住宅」として認められると、税金の控除などを受けることができ、住みよい住宅になるだけでなく、金銭的な面でもメリットがあります。
長期優良住宅によって受けられる控除や、認められるための条件、申請方法について解説してゆきます。

◯長期優良住宅とは
環境な人に優しく、長期間良い条件で住むことができるよう工夫がされた住宅です。
長く住めることは快適なだけでなく、資産価値もキープしやすいことが期待できます。

そのため、住宅ローンや不動産に関連した税金の優遇措置が設けられています。

◯優遇1:住宅ローン控除
長期優良住宅に限らず、住宅ローンを組むことで、所得税の控除があります。
控除の主な条件は以下の通りです。
・移住のための家屋で、引き渡しまたは完了から6ヶ月以内に住むこと
・床面積50㎡以上、店舗等併用住宅の場合は床面積の半分以上が居住スペースであること
・借入金の償還期間が10年以上
・合計所得金額が3000万円以下
条件を満たした上で確定申告を行うことで控除が受けられます。

一般的な住宅の場合、控除対象借入限度額は4000万円です。これが、長期優良住宅の場合は5000万円までとなっています。
所得税の控除率は年1%であるため、最大で5000万円の1%、つまり50万円が控除額になります。

◯優遇2:不動産取得税
不動産を取得すると、不動産取得税が発生します。
土地や建物を購入した時だけでなく、新たに家を建てた場合も対象になります。取得することが条件になるため、取得にお金がかかったかどうかは関係ありません。不動産の登記をするかどうかも無関係です。
不動産の購入や贈与、交換、建築、増改築の全てが対象となっています。

不動産取得税の計算方法は、床面積50㎡~240㎡の建物の場合、一定の控除額を引き、その後の金額に3%で税金を課します。

長期優良住宅の場合、控除額に優遇があります。一般的な住宅が1200万円の控除となるところ、長期優良住宅なら1300万円の控除となります。

◯登録免許税
登録免許税は登記や特許、免許などの証明に対して課される税です。

例えば新築住宅の場合、所有権保存登記を行うことになります。この時、一般的な住宅の場合は不動産価格の1.15%の税金を支払うことになります。
しかし長期優良住宅であれば不動産価格の0.1%となり、支払う税金が少なくなります。

その他に、所有権移転登記などの登録免許税についても優遇があります。

◯固定資産税
一戸建てやマンション購入後、一定期間固定資産税の減額措置があります。
床面積50㎡~280㎡の一般的な住宅の場合、戸建てなら3年間、マンションなら5年間固定資産税が半分になります。
長期優良住宅の場合はこの期間が延長され、戸建てで5年感、マンションで7年間半額になります。

◯その他の優遇や補助金
・フラット35の金利
長期優良住宅の認定を受ければ住宅ローンの金利に優遇が受けられます。

・地域型住宅グリーン化事業
地域型住宅グリーン化事業は、優良な木造住宅の生産を支援することで、林業・地域経済の活性化や、地域の工務店等の信頼性の向上などを目的として行われています。
地域の工務店が建設した、長寿命型や高度省エネ型の木造住宅の建築等に対し、100万円を上限として補助金が出ます。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業
住宅のリフォームを行い、劣化対策や耐震性の向上に加え、一定の性能基準に達する場合、250万円を上限に補助を受けることができるしくみです。
補助を受けるための条件はいくつかあります。まず、リフォーム前に専門家による住宅診断をうけること。また、劣化対策、耐震性が一定の基準を満たすようになること。そして省エネルギー性や維持管理の容易さなど、長期優良住宅に求められる性能を満たすようになることなどが条件に挙げられています。

◯長期優良住宅の条件
新築に限らず、リフォームの場合にも長期優良住宅と認められれば色々な優遇措置があります。

長く住みよく、維持管理のしやすい住宅は、金銭的なメリットだけでなく、快適に過ごすにも適した住宅です。通常の住宅をよりもコストはかかりますが、予算や今後のライフスタイルなどを考慮し、メリットが大きいと判断できたなら、適用を考えても良いでしょう。

では、長期優良住宅と認定されるための条件にはどのようなものがあるのでしょうか?
順に確認していきましょう。

・劣化対策
数世代に渡り住宅の構造躯体が使用できることが求められます。通常考えられる維持管理条件のもとで100年以上連続してしようできるような措置が必要となります。
例えば木造住宅の場合、構造躯体の点検が容易になるように、点検口の設置や床下に一定の高さの空間が必要です。

・耐震性
大地震の際の住宅の変形を一定以上に抑えるための措置をしたり、損傷の程度を抑えたりするための措置が必要です。

・維持管理、更新の容易性
構造躯体よりも耐用年数が短い内装や設備の維持管理がしやすいような措置が求められます。清掃や点検、更新や補修などの際、建物など他の部分への影響が少なく、工事が少なく済むような工夫が必要になります。

・可変性
長く暮らすうちに変化していくライフスタイルに対応できるよう、間取りの変更等に備えた住宅であることが条件となっています。
配管や配線をあとからでも追加、変更できるように天井を高くとっておくなどの措置が必要です。

・バリアフリー性
将来的にバリアフリー改修が可能となるよう、廊下の幅を確保したり、エレベーターやスロープのためのスペースを用意したりする必要があります。

・省エネルギー性
断熱性など、一定以上の省エネルギー性能が必要です。

・住居環境
景観など、その地域の居住環境、町並みなどの維持、向上に配慮が必要となります。

・住戸面積
戸建の場合は75㎡以上、マンション等の共同住宅の場合は55㎡以上の住戸面積が条件です。ただし、地域の状況に応じて面積の基準は引き上げたり、引き下げたりすることが可能です。申請の際は、自治体に必ず確認しましょう。

・維持保全計画
建築時から定期的な点検、補修などの計画を建てていることが求められます。少なくとも10年ごとに点検を実施しなければなりません。

◯長期優良住宅ための手続きは
長期優良住宅の認定を受けるには、条件を満たすだけでなく、所管行政庁への認定申請が必要となります。

まず、所管行政庁に認定申請をする前に、長期優良住宅の性能を満たしているかどうかを確認する必要があります。ただ、依頼者は、登録住宅性能評価機関に技術的審査を依頼し、適合していれば適合証を交付してもらいます。
自治体によっては、技術的審査の依頼前に事前相談をするように求めていることもあります。

次に、交付された適合証を添付の上、所管行政庁に長期優良住宅の認定申請を行います。この申請は、住宅の着工前に行わなければなりません。

審査に通過すれば、長期優良住宅の認定通知書が交付されます。

認定申請にかかる費用は数千円から1万円程度ですが、登録住宅性能評価機関の技術的審査には数万円の費用がかかります。
また、手数料や手続きの流れ、申請先は建築予定の自治体によって異なるため、長期優良住宅の建築を考えている場合は、必ず事前に確認しましょう。

長期優良住宅の認定申請は複雑で、素人には分かりにくい部分も多いです。ただ、長期優良住宅を販売しているハウスメーカーや工務店であれば、申請手続きにも慣れています。分からないことがあれば聞いてみるのも良いですし、認定申請のサポートを行ってくれるところも多いです。サポートに手数料がかかることもありますが、自信がない場合や忙しい場合は頼るのも良いでしょう。