防音対策が必要と感じたら


防音や遮音が必要と感じるのはどんな環境でしょう。
家が隣接して窓が近い・楽器演奏をする・オーディオやシアタールームを設置したいなど室内から燐家に不快と思われる音量を出す。
また子供室の下階の部屋の足音が気になって仕方がない・小さな家でトイレの音が気になるなどの場合は防音対策をした方がよいでしょう。
そして屋外からの騒音として、線路が近い・車の交通量が多い道路が近い・隣が公園などの音が不快な場合も防音対策は必要と感じるでしょう。
そこで、これらの防音対策に付いてご紹介します。

室内での音が気になる箇所と対策

①上階からの音

まず現在良く取り入れられているプランの梁を見せて天井を貼らない造りは上階の音が下に響きやすくなるので間取りで上階が人の出入りの多い部屋や生活騒音を気にする方には不向きな設計かもしれません。
そして足音や振動などが気になる場合は防音対策をおすすめします。
方法は上階の床に遮音マットや遮音シートを敷き込んだり下階天井裏にグラスウールを敷き込む方法で音や振動が軽減されます。
遮音マットやシートには厚さや密度により防音性能が違うので設計段階で、どの程度の対策にするかを相談しましょう。

②トイレの音

リビングとトイレが近くにならない間取りになるとよいのですが、そうもいかない場合はトイレの壁に遮音シートを貼るかグラスウールを壁に中にいれる、または石膏ボードを2重貼りにする方法があります。
さらにドアを防音ドアにすると音がかなり軽減されます。

③水回りの配水管

2階に水回りの設備を設置する場合は配管を通しますが室内の壁内に配管する場合はリビングや寝室を避けた場所に通します。
また配管を室外に出すと音は気にならずメンテナンスもしやすくなります。
この場合は外装のデザインの目立たない場所に配管しましょう。

楽器演奏やオーディオルーム・シアタールーム室の防音対策

防音室は壁・天井・床・ドア・窓・換気扇をどれだけ防音できるかで音漏れの違いがでます。
壁・天井・床は遮音する資材の厚みと密度と空気層の厚さで防音性能の違いができます。
またドア・窓・換気扇にも防音対策仕様の資材を選びます。
どの程度まで遮音するかは実際にでる音の質や量を調べ防音レベルを確認するとよいでしょう。
スマートホンのアプリにも音の量(デシベル)を計測できるものがあります。
また建材メーカーでもこれらの事を想定したプランニングをしてくれるので施工業者に相談をしましょう。
そして、こららの部屋は防音だけでなく音響にこだわりたいと思われる場合が考えられます。
内装の仕様で音響の調節をすることになります。
また楽器メーカーからユニットタイプの音響も考えられた防音室を販売しているのでそのまま組み込んでしまう方法もあります。

屋外からの騒音

こちらも騒音のレベルにより仕様を考えてみましょう。
一般的な屋外からの騒音でしたら、しっかりした躯体と外壁内断熱材とペアガラスの仕様で、さほど気にならないでしょう。
ただし線路や踏切近くとなると気密性の高いサッシや二重サッシが必要と思われる方もいるようです。
ガラスにも振動を受けにくいタイプを選ぶとよいでしょう。
また換気扇や給気口も屋外の騒音を入れたり漏れたりする原因になります。
壁に直接穴を開けるのではなく天井からダクトを使って使用時以外は蓋が閉じられるタイプを設置するとよいでしょう。

防音性を高める仕様にするには目には見えない仕上げ材の下や中に遮音性のある素材を入れる事なので一般的な壁や床・天井よりもコストがかかりますが音楽をおもいきり楽しめる喜びができます。
また燐家との関係もあり静かに暮らしているご家庭の様でしたら配管や室外機等の設置場所や音の配慮は必要になるでしょう。

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