内装仕上げの壁は、お部屋中の1番大きい面積を閉めていて、壁仕上げの雰囲気でお部屋のイメージは大きく変化する演出度の大きい部分です。
建売住宅のどんな方が住むのかを限定しない内装の壁仕上げはホワイト系のビニールクロス貼がほとんどですが、ホワイト系は家具やカーテンの他の色や柄が入っても邪魔にならない色でホワイトの明るさでお部屋を広く見せる効果のある色だからです。
ですから迷ったらホワイト系にしておけば間違いはないという事でもありますが、
注文住宅や壁のリフォームで少し壁をデザインしてみるのも素敵ですよ。
そこで壁の仕上げ方法をご紹介します。
まず壁仕上げにはどんな方法があるのかを見てみましょう。
○塗り壁
漆喰壁:消石灰にのりや繊維質を混ぜたペーストを左官コテで塗ります。
漆喰は揮発性有機化合物の吸着・分解をしてくれ調湿高価と脱臭効果もあり菌が付きにくい性質を持っています。
本物の漆喰は白色のみで、表面はツルっとした仕上がりです。
費用面では高価になります。
珪藻土:珪藻という植物プランクトンの死に殻が沈殿して化石になった土のことで壁に塗るには硬化剤をつなぎとして混ぜます。
珪藻土は色々な種類が販売されていますが自然素材系の硬化剤を使用していないと珪藻土の穴を塞いでしまい性能が発揮できず燃えた場合は有毒ガスを発する恐れがあります。
調湿性に優れていて表面はザラザラした仕上がりです。
色は何色かありコテで凹凸のある模様をつける事もよくあります。
また漆喰・珪藻土共に施工性とカラーバリエーション・機能性を開発した商品も第三の塗り壁とされています。
○クロス貼
ビニールクロス:扱いやすく安価なのでクロスの主流となっています。
色・柄・凹凸のバリエーションが豊富で貼替も容易に出来ます。
水はね強い・汚れが落としやすい・調湿効果がある・ペットのひっかき傷に強い等の機能性クロスもあるので家全体の内装に対応できます。
壁だけでなく天井の仕上げにも使います。
表面はビニール素材なので拭き掃除が出来ます。
布クロス:天然繊維や化学繊維で織った壁紙。
質感が豊ですがビニールクロスよりは高価になります。
○木質系壁材
羽目板:無垢材やシート貼の建材を貼る(腰壁にもよく使われる)
化粧ベニヤ:突板やプリントシートをベニヤに貼り付けた物
シナベニヤ・OS合板:仕上げ用の建材とはされていませんがラフな雰囲気がお好みな場合やコスト削減にもなる。
○タイル・石・アクセントパネル
壁の一部分に使用してインテリアのアクセントにするとおしゃれな雰囲気になります。
おしゃれな壁をデザインする
○リビング
まずお部屋の雰囲気をどの様にしたいか、そしでベースとなる壁材をイメージした雰囲気に合う物を選んでいきます。
なかなかイメージが出来ない方はインテリア雑誌やインテリアショップで事例を見てご自分の好みを見つけてみましょう。色々と見ているうちに好みが分かってきます。
クロスのサンプルで柄を決めていきますがクロスメーカーのショールームで大きな壁に貼られた状態を見てみるのもイメージがよく分かります。
あまり家具を置かない場合で単色の家具でしたら柄物や腰壁にするのも素敵です。
またカーテンに柄物を掛けたい場合は柄の主張があまりない物の方がカーテンのデザインがアクセントとなります。
そしてクロス貼の壁の一面だけをタイルやアクセントパネル・羽目板等にしたりクロスでも一面だけに柄のある物や色調の強い物などのデザインのクロスにするのもおしゃれ感がUPします。
どこかの部分から決めていくとその他の内装をコーディネートしやすくなることもあります。
たとえば、お気に入りのソファーを見つけたら、そこからお部屋のイメージを考えてみる方法もあります。
○トイレ・洗面脱衣室
狭い空間には大きな家具を置かずカーテンも掛けない事が多いと思うので、リビング等とはあえて雰囲気を変える事も出来ます。
カラフルや色調や柄物で楽しむのもよいでしょう。
ただしカラーの濃い色調は空間が狭く感じさせてしまうので全面では圧迫感があるのでアクセントとして一面使用がよいでしょう。
また狭い空間なのでタイルやパネル仕上げを取り入れても費用面もさほど心配ではないでしょう。
○子供部屋
自然素材の漆喰・珪藻土等をお子様の部屋に塗りたい場合は腰壁と併用すると汚れの心配がなくなります。
クロス貼の場合は、お子様が小さい時は可愛らしい柄にしたくなりますが成長した頃お子様に壁紙を選ばせてリフォームする方法もよいと思います。
このようにお部屋の雰囲気を決めるのは壁材だけではなく面積の大きなところから天井・床・カーテン・家具とのコーディネートでも雰囲気は変わるのでトータルコーディネートで素敵な空間になります。
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