浴室は在来工法?ユニットバス?

注文住宅


浴室には大きく分けて2種類の工法があります。
在来工法(注文仕様)ユニットバスです。これらの仕様を検討して、ご家族の希望する浴室のタイプを選択することになります。
そこで浴室の選び方を、ご紹介しますので、ご参考にして下さい。

浴室のプランニング

浴室の造り方は、どのようなことを取り入れたいかを、まず考えてみましょう。
現在の浴室で不満に思うことが解消できて、さらにこだわりたいことを書き出してみましょう。たとえばお風呂には、お子さんやお孫さんと入るので大きな浴槽が欲しい、半身浴ができる浴槽にしたい、桧の浴槽にしたい、ジェットバスを付けたい、浴室に天窓を付けたいなどの希望する浴室造りによっては在来工法でなければ実現できない仕様もあります。そして、それぞれにデメリットもあるので、そのことも知っておきましょう。
そこで在来工法(注文仕様)とユニットバスの特徴とメリット・デメリットを、ご紹介します。

在来工法(注文仕様)の特徴

在来工法(注文仕様)とは浴室の広さや床に段差を付ける設計や浴槽の形と素材・床 壁 天井の仕上げ材・照明器具のタイプや位置など浴室内を注文仕様で造る工法です。自由に設計ができるので浴室からデッキや坪庭につなげて開放感のある、こだわりの浴室としたいとか桧の浴槽や猫脚のバスタブにしたいなどは在来工法でなければできません。。
<メリット>
浴室内の設計が自由にできる
タイルや石・木を使った内装にできる
オリジナルの浴室ができる
<デメリット>
タイルや石貼の内装は断熱と気密をしっかりとしないと寒い(暖房器具を設置することも考える)
タイル・石・木は掃除がユニットバスよりも大変でメンテナンスが必要(タイルの目地のカビや木を使った場合は換気に気を遣うなど)
段差や浴槽へ入る高さなどの設計は高齢になった時のことも考える必要がある
仕様によってはユニットバスよりも高価になる場合が多い

※在来工法の床には温かく滑りにくいコルクタイルにする方法もあります。

ユニットバスの特徴

ユニットバスは浴室とする四角形の空間の中に入るサイズをパネルを組み立てて浴室を作り上げます。
1坪サイズを1616(いちろくいちろく)と呼びこのサイズが正方形の浴室となり1216・1618は長方形となります。
各メーカーのユニットバスにはグレードがありそのグレード仕様の中から浴槽の素材を人造大理石やFRPから選んだり内装・水栓・シャワーなどを仕様の中から選ぶことになります。また棚や手摺、乾燥換気暖房器、浴室に洗濯物を干せる物干しなど必要と思われる設備機器をセレクトすることができます。
<メリット>
断熱や気密がしやすく暖かい
組立施工はユニット式なので一日でできる
内装材は掃除のしやすい素材
脱衣室から浴室の床がフラットなので高齢者にも安全
<デメリット>
変形の浴室にはできない
床に段差をつけることはできない
決められた仕様の中からしか選べない(内装にタイル床のメーカーもあるが少なく木や石貼は無い、浴槽は人造大理石かFRPとなる)

※グレードにより仕様と価格の差があります。

現在、一般の住宅ではユニットバスを使用することが多くなりました。その人気は断熱技術が進み暖かいこととデザインや仕様が豊富になり、キレイを保てる仕様にする工夫をして進化しているからだと思います。
また、在来工法もタイルや木を使ったりデザインが自由にできるオリジナルな仕様が素敵だと思います。皆さんはどんな浴室をイメージしていますか?
在来工法の浴室は全てオリジナルですから実際に見る事は難しいのでインテリア雑誌などで研究するしかありませんが、ユニットバスは各メーカーのショールームに展示してあるので浴槽に入ってみたり、どのような仕様から選べるのかが分かります。是非色々と見て研究してみましょう。思いもよらない設備がつけられるユニットバスもありますよ。また、浴室造りで気を付けたいのは、ゆったりと広い浴室は気持ちの良いものですが冬場には広いほど浴室は温まらず寒いことです。お風呂に入る前に暖房器具で暖めておくなどの寒さ対策は考えておきましょう。浴室の寒さは高齢になると身にしみるようで、広いお風呂より温かい浴室にリフォームしたいという方も多くいらっしゃるからです。浴室はデザインが素敵なことも必要ですが実用性が必要だと思われる部分の配慮も必要だと思います。